吃音の原因 [吃音]
吃音の原因は、医学的にはまだ判明されていません。
吃音には、幼児期に吃りはじめて、成長していくにつれて次第に吃音が定着してくる発達性吃音と、事故による脳卒中など、脳に何らかの損傷が生じた際に引き起こす後遺症である獲得性吃音があります。後者はいわゆる通常の吃音とは異なり、失語症や構音障害に類型すると言われています。
吃音者の人口は世界的な視野から見ると、主に先進国に多いとされています。近代性や会話能力などを求められる事の比較的少ないとされている発展途上国などは幼児の吃音発生率も少なく、その為、ウェンデル・ジョンソン氏の有名な学説ですが、エキスモーや一部のネイティブアメリカンのように文明を無視して暮らしているような少数民族の間では吃音は存在しません。厳密に調べると、そういう少数民族の中でも幼児特有の言葉の詰まりや震えが現れる事はあるのですが、しかし、例えあったとしても、それを否定したり抑制しようとする常識が無いので自然と直っていく、と説明付けられています。この事からも吃音の原因が先天的なものではなく、周囲の環境によって引き起こすものであると断定することが出来ます。